「脱力」から筋作用の素早い転換にも、効果が期待できるでしょう
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美術を専攻する学生は、手を「第二の顔」と表現することがあります。手の絵を描こうとするとき、指さきの動き一つで表情が変わり、色々な表現をすることからそういわれているようです。ピアノを演奏する直接的な動きは、この表情をつくる指がおこなうことになりますが、ピアニストは演奏中に音の反応を指さきから感じ取ることができるほど、指さきに微細な感覚を持っている方が多いようです。または指さきの微妙な動きは、身体の各部位の緊張にも左右されます。特に肩や肘、手首などに過度な緊張があるときは、指は微細に動くことはできません。そのため、音楽の世界では「脱力」が重要であるとよくいわれています。「脱力」をおこなうためにはそのための準備が必要になります。ピアノの鍵盤を叩くためには、指の全ての筋の作用が必要です。その、しなやかな動きを養うための運動が、フィンガーウェイツに付属する小冊子、トレーニング解説DVDで紹介されています。これらのエクササイズを、フィンガーウェイツを装着しておこなえば、柔軟性の向上や筋のバランスの向上に合わせて「脱力」の準備にもなります。さらに「脱力」から筋作用の素早い転換にも、なお一層の効果が期待できるでしょう。
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石橋 秀幸 様
ホロスクリエイション代表 |
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石橋秀幸 1965年生。広島県出身。 広島県立広高校時代は陸上競技をおこない日本体育大学で運動生理学を学ぶ。同大学を卒業した87年に、プロ野球の広島東洋カープに球団初のトレーニングアドバイザー(2、3軍のトレーニング全般とリハビリトレーニングを担当)として入団。2000〜2002年は1軍トレーニングコーチを務めた。その間に、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター訪問研究員(95〜96年)、メジャーリーグ、ボストン・レッドソックスへの留学(97年)をおこなう。 03年にホロスクリエイションを設立。 勤務を続けながら05年に慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科に進学し、07年に卒業した。現在スポーツの分野にとどまらず、交響楽団、アマチュアからプロミュージシャンの方々の、コンディショニングの調整からリハビリまでも担当。 ホロスクリエイションのホームページは、http://www.holoscreation.com/ 主な著書(音楽関係) ・「ピアニストのコンディショニング」:ムジカノーヴァ連載 (音楽の友社)2005年4月号〜2006年7月号 ・ 再認識!指も身体の一部です。ピアニストが知ってきたい身体の話:ショパン(ショパン社)2005年4月号 |